杵築盆踊り

kana: 
きつきぼんおどり

伴奏は太鼓のみの素朴な踊りであり、テンポがのろく、優雅に踊る。供養踊りの性格を色濃く残している。
櫓の周りを時計回りに進む、輪踊りである。通常櫓の上で音頭取りが唄い(「口説く」という)、踊り手がお囃子をつけるが、場合によっては櫓の下で囃し方がお囃子をつけることもある。伴奏は太鼓のみであり、太鼓は櫓の下に置かれる。なお、戦前は市街地において三味線が用いられたこともあった。三つ拍子、六調子、セーロの三味線はただ唄の節をなぞるだけで、さえもんの三味線もあしらい程度であり、さえもんはともかく、三つ拍子や六調子の三味線は後付けである。元来は太鼓のみの伴奏であったので、今は古い形に戻っているといえる。山家踊りと同じく音頭取りの交代の際には「つなぎ文句」によりまったく唄が途切れない。
杵築盆踊りは複数の踊り(唄)で成り立っているが、踊りを切り替える際にも「切り替えの文句」によって、まったく唄が途切れることなく次の踊り(唄)に替わる。三味線をつける場合は、六調子と三つ拍子、セーロが本調子、さえもんが二上りなので、さえもんに切り替える場合は調弦を行う必要があった。この名残で、現在も市街地においてはさえもんは最後に踊る。
現在は、途中休憩を挟んで1時間半ほど踊ってお開きとなる。大抵途中で配られる団扇に番号が書かれてあり、踊りが終わると抽選もしくはプレゼント交換が行われ、先祖供養や初盆供養だけでなく、近隣住民の交流、レクリエーションの場にもなっている。

month: 
prefecture_er: 
city: 
杵築市
datetxt: 
8月13日〜16日頃

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