鶴崎踊

kana: 
つるさきおどり

大分県は、太鼓のみの伴奏もしくは無伴奏で盆踊りを行う地域が多い。ところが鶴崎踊では三味線、胡弓、横笛などが用いられ、洗練されており優雅である。たとえば『左ヱ門』は大分県下各地に伝承されており、節回しや踊り方はかなり地域差があるものの、いずれも大変素朴で土の匂いのするものである。ところが、鶴崎の『左ヱ門』は、他地域のそれに見られる「コラサノサ」や「ホホンホー」などといった音引き部分の囃子言葉を排除し、三味線などの楽器がそれを担っているために、まるで座敷唄のような雰囲気になっている。
また、他地域の『猿丸太夫』は普通「猿丸太夫はコラショイショイ」などの歌詞で唄い始め、これが踊りの名称にもなっているわけだが、鶴崎ではこの歌詞を省略して「来ませ見せましょ鶴崎踊り」で踊り始める。これは、『猿丸太夫』がいかに鶴崎自慢のものであるかを示すものであろう。
踊り方も手首の使い方などに特徴があり、足の運びが非常にゆるやかである。優雅で難しい踊りである。

month: 
prefecture_er: 
city: 
大分市
datetxt: 
8月旧盆直後の土日

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