八柱神社に伝わる民俗芸能の語り物。
八柱神社の10月12日(もとは旧暦9月9日)の宵宮祭の日に宮座入りをしたかぞえ17歳の若者を中心に演じられる神事芸能であり、成人の通過儀礼としての意味合いも持っていた。神社本殿と参籠所および社務所に囲まれた庭に、竹垣で囲った小さな舞台を仮設し、烏帽子に直垂姿の8人乃至9人の若者が、長い物語の詞章を謡うように語りついでいく。音楽も所作も伴わず独特の節回しで語られる素朴なもので、源平合戦を題材にした「厳島」「大仏供養」「石橋山」の3番が伝承されており、語り物が舞台化した初期の形を伝えていると評され中世の芸能の姿をうかがわせるものとして高く評価されている。
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city:
奈良市
place:
八柱神社
datetxt:
10月12日
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