徳之島

徳之島(とくのしま)は、南西諸島の奄美群島のほぼ中央にある離島の1つで、鹿児島市の南南西約468km、沖縄本島の北北東約257kmに位置し沖縄島の方が近い位置にあるが、鹿児島県大島郡に属し徳之島町・伊仙町・天城町の3町で構成される。奄美群島は奄美大島を中心とする奄美地方という地域に含まれ、西表島や小笠原諸島と同様に固有の生物が多種棲息し、島ごとに差異も認められることから「東洋のガラパゴス」と称される。
奄美群島内では奄美大島の次に大きな島で、面積は約247.77 km2、周囲89.2km。北方領土の色丹島よりやや小さく、日本では14番目の面積を持ち、またオセアニアの島国ニウエ
や大阪市よりやや狭いが、山の手線内の面積の約3.8倍に相当する。
年間平均気温21.9℃・年間平均降水量1,920mm。
2020年現在、人口約22,600人。奄美群島外からの入域来島者は、2010年以降8万人を超え、直近の2019年は8万7311人と増加傾向にある。
「子宝の島」として有名で、合計特殊出生率が高い。
2005年の国勢調査(5年毎)では徳之島の3町が1位から3位を占め、その後も島内3町は上位入りしている。反面、若者の転出も多く人口は減少している。牛と牛を戦わせる「闘牛の島」としても有名。徳之島の闘牛の歴史は古く藩政時代以前から、400年以上続くとされている。
毎年、初場所(1月)・春場所(5月)・秋場所(10月)の年3回で6場所の「本場所」と呼ばれる全島大会が開催され、徳之島町・伊仙町・天城町の各町の協会が持ち回りで主催している。
この本場所に加え「準場所」と呼ばれる大会(全島大会と前後した日やお盆等に開催)に牛主同士が出資し、島内13ケ所ある闘牛場で全島持ち回りの大会が行われ、年間20回を超えて開催される。
主要な産業はサトウキビ、ジャガイモ、生姜、果樹等の農業、キハダマグロ、ソデイカ、カツオ、イセエビ類などの近海漁業、黒糖を原料とした菓子、黒糖焼酎製造など。国内では数少ない高品質なコーヒー豆の生産地として、2023年に本格的な市販化を目指し、新たな産業創出に積極的に挑戦している。

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鹿児島県徳之島町