国府祭

別名: 
天下祭;端午祭

相模国の一宮から五宮、そして総社と言われた六所神社の神輿が一堂に集う古代国府総社の祭りである。相模国の国府庁が置かれていた国府本郷の神揃山の祭りと大矢場で行われる国司祭の二つから成る。
『官國幣社特殊神事調』では、天応元年(781年)の夷賊襲来や早良親王征討の際に各国の大社に退攘を祈られ、不日凱旋したのが吉例となった、との説を紹介している。
祭事は、六所神社の神領地であった大磯町国府本郷の神揃山(かみそりやま)に、一宮から五宮の神輿が集合するところから始まる。五社の入山後に祭典が催され、正午からは祭事の中心と言われる「座問答」の神事が始まり、一宮・寒川神社と二宮・川勾神社が席次を争い、三宮・比々多神社が「決着は翌年に」と仲裁を入れて終了する象徴劇のようなものが演じられる。「座問答」が終了すると六所神社へ迎えの使者が送られ、使者を受けた六所神社の神輿が「大矢場」(おおやば)へと向かう。一宮から五宮の神輿も「大矢場」へ移動し、七十五膳の山海の幸を献上して六所神社の神輿を迎え入れ「神対面神事」などが行われる。神事の後、各神社の神輿は順番に退場して国府祭は終了する。

month: 
prefecture_er: 
city: 
大磯町
place: 
神揃山;馬場公園
Image: 
datetxt: 
5月5日