十津川の大踊

十津川村に伝承されている民俗芸能の踊り。
僧侶の指導で始まったとされる大踊りは室町時代から流行した風流踊の典型例の一つとして芸能史上貴重なものである。この地域が秘境の山里であったことが、民俗学的価値の高い、民衆の祭事舞踊の原型ともいえる踊りを保存継承してきた。ゆったりとした独特のテンポ、優雅で古風な振り付けや歌詞など、現代の盆踊りとはまた違う趣がある。
これらの踊りは昔は寺の堂内で踊られていた。十津川村では明治の廃仏毀釈で全ての寺院が廃されたが、その名残はこのような伝統芸能に残っている。今では最後に大踊りで締めくくり行事も深夜には終わるが、かつてはそのまま夜が明けるまで踊り続けていたという。

month: 
prefecture_er: 
city: 
十津川村
datetxt: 
8月13日~15日

tag: