照井堰用水

照井堰用水(てるいぜきようすい)は、岩手県磐井川の厳美渓上流部に設けられた大〆切頭首工を水源に一関市と平泉町を流れる総延長64キロメートルの三本の人工河川(疎水)の総称で、藤原秀衡の家臣・照井高春が灌漑目的に開削したと伝わり、平泉町を流れ衣川に注ぐ北照井堰は農業用水路としてのみならず世界遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の構成資産である毛越寺浄土式庭園の水源にもなっている。また、南照井堰と大江堰は江戸時代に一関藩により完成し一関市の穀倉地帯1,073haの水田に現在も水を供給している。2006年(平成18年)に疎水百選に選定され、2016年(平成28年)には国際かんがい排水委員会のかんがい施設遺産に登録された。

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岩手県平泉町ほか

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