婿投げ・墨塗り

小正月行事。婿とは、前年に地区住民の新婦を娶った新郎のこと(婿入りした者ではない)。
地区住民の女性が結婚した場合、翌年の小正月に夫婦は松之山に帰省して、この行事に参加する。松之山温泉の婿投げでは、婿は村の衆により薬師堂に導かれる。そして胴上げの後、お堂から望む崖(高さ約5m)から高く放り投げられるのが、婿投げである。松之山は豪雪地帯のため、婿の身体に危害は及ばないが小雪の時は雪を集める必要がある。
この後、賽の神(さいのかみ)と呼ばれる注連縄や正月飾り等を集めた塔を燃やし、無病息災を祈願して残った墨を「おめでとう」と言いながら参加者一同でお互いの顔に塗りあう。これを墨塗りと言うがこれを嫌う町民も多く、松之山町の中でも松之山温泉の1箇所以外では行なわない。

month: 
prefecture_er: 
city: 
十日町市
place: 
松之山地域
datetxt: 
1月