堀川用水

堀川用水(ほりかわようすい)は、筑後川右岸の福岡県朝倉市にある農業用の用水路であり、旧朝倉町及び甘木市にある計664 haの水田を潤している。床島用水、大石長野用水、袋野用水とともに「筑後川四大用水」の1つに数えられ、そのうち最も古く開削されたものである。現在の管理者は「山田堰土地改良区」である。
水路は1663年(寛文3年)に福岡藩士の木村長兵衛、魚住五郎右衛門によって着工され、翌年に竣工した。現在の取水口は朝倉市山田にある山田堰(やまだぜき)である。用水の途中には分岐点(田中突分)があり、山田堰から約11 km伸びた本線はここで北線と南線とに分かれる。うち北線は最初からの堀川用水であり、南線は1764年(明和元年)に古賀十作義重(古賀百工(こがひゃっこう)、1718年 - 1798年)によって完成されたもの(新堀川)である。
沿線には日本最古の実働する水車である三連水車1基、二連水車2基があり、1990年に用水路とともに「堀川用水及び朝倉揚水車」として国の史跡に指定された。また、「堀川用水」は2006年には農林水産省の疏水百選に、「山田堰」は2012年に土木学会の土木学会選奨土木遺産に、「山田堰、堀川用水、水車群」は2014年(平成26年)9月には国際かんがい排水委員会が認定する「かんがい施設遺産」にそれぞれ選定・登録された。2017年3月に、「堀川の環境を守る会」と「山田堰土地改良区」が、国土交通省の平成28年度手づくり郷土賞を受賞した。

都道府県: 
address: 
福岡県朝倉市

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