カセ鳥

kana: 
カセどり

旧暦小正月の祭事。名称は「稼ぎ鳥」または「火勢鳥」に由来しており、商売繁盛や火伏せを祈願するための行事とされている。
祭りが始まると、数人の若者たちが「ケンダイ」とよばれる藁蓑を身にまとい、からかさ小僧にも似た妖怪「カセ鳥」に扮し、上山城前の焚き火を囲み「カッカッカーのカッカッカー」と歌いながら踊り回る。町の住民たちは踊っているカセ鳥たち目掛け、冷水を勢いよく浴びせる。真冬の北国で冷水を浴び、ときにはその水が凍りつくこともあるという過酷な状態の中、カセ鳥はなおも踊り続け、町へ降りてさらに踊り続ける。踊り終えたカセ鳥たちは、住民たちから酒や祝儀を振舞われる。頭に手拭をくくりつけられることもあるが、これは商売繁盛の呪い(まじない)とされる。また水をかけられるのは、水商売の繁盛を祈る意味もあるといわれる。

month: 
prefecture_er: 
city: 
上山市
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datetxt: 
2月11日